『不器用で』


鬱屈した日常を送るすべての人に突き刺さる、ラランド・ニシダの初小説!

年間100 冊を読破、無類の読書好きとして知られるニシダがついに小説を執筆。

繊細な観察眼と表現力が光る珠玉の5篇。


お笑いコンビ、ラランド・ニシダさんの処女作。

重版があっという間に決まるなど、その人気ぶりをYouTubeで拝見していて、ずっと気になっていた一冊。


初めは、その読点の少なさに、読みづらさを感じずにいられなかったのですが、読み進めるうちに慣れました。

でも時々、(ここに「、」欲しい・・・!)と思ってしまう人、私以外にもいたら、ぜひ教えてください。


中学生男子、女子大生、大学教授・・・

年齢も性別もばらばらな主人公たちの、皮肉や矛盾、劣等感や心に抱えた傷などを、細やかな描写で浮き彫りにしていく力量には驚きました。

タイトルの通り。

不器用な人を描かせたら、右に出るものはいないのではないでしょうか。

さすが、ニシダさん。


紋佳🐻

読書