『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』


笑えて泣ける岸田家の日々のこと。

車いすユーザーの母、
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父―

文筆家・岸田奈美がつづる、「楽しい」や「悲しい」など一言では説明ができない情報過多な日々の出来事。

笑えて泣けて、考えさせられて、心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセイ。


3作目のエッセイ本、『国道沿いで、だいじょうぶ100回』を拝読し、岸田奈美さんの文章のリズムとか、言葉選びがたのしい!と感想を綴っていたらCrescent MooonのHirokoさんが、なんと、1作目を貸してくださったのです!

うれしい。お優しい。Hirokoさんらぶ。

尊敬するアーティストさんからお借りして、好きな作家さんの作品を拝読する時間の幸福感ときたら。

幸せな時間を過ごさせていただきました。

ありがとう岸田奈美さん。


3作目は主に、家族のこと、奈美さんに起こった珍事件などが綴られていたけれど。

1作目というだけあって、奈美さんの生い立ち、これまで考えてきたこと、経験してきたことが、はじめから詰め込まれていて、よりそのお人柄を知ることが出来ました。


この本、少し珍しい形をしていて。

一般的な単行本よりもやや細身の形。

「小口」と「天あき」の余白は狭く、「地あき」がたっぷりと広めな、個性的なデザイン。

初めて開いたとき、びっくりしました。

あまりに小口の余白が狭いので、本を持つ手(指)で、文章が隠れてしまうほど。

普通って何?
多少個性的でも、愛して欲しい。

そんなメッセージが、本のデザインから伝わってくるようでした。

愛おしい。


2年前に拝読している『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』の作者、幡野広志さんとの交流も、良かった。

それぞれのお人柄が滲み出た、とても素敵なコラボレーションでした。


『わたしは、大好きな自分でいるために大好きな人たちといることを選ぼうと、心に決めた。』

私も、大好きな人たちをたいせつするために、私をたいせつにしてくれる人を抱きしめていきたいと思います。


紋佳🐻

読書