『部屋も心も整う 片づけ学』


近藤麻理恵氏が『こんまりメソッド』を発表してから今年で14年。

いまや、片づけは代行サービスなどの職業を生み、学ぶ場所ができ、見様見真似で慣れていくものから、学ぶものへと変化しました。

片づけは単なる整理整頓ではなく、自分の人生の棚卸作業。

教養として身につけることで、人生は確実に好転するのです。

本書は、片づけを今こそ学ぶ理由から、こんまりメソッドの価値を改めて紐解き、家と仕事場の具体的な片づけ法を紹介します。

さらに、片づけで、私たちが得られるもの、考えていきたい環境についても解説。

令和時代の教養として、まさに生きていくのに欠かせない内容を1冊にまとめました。


チャプター1は、片づけの歴史について。

収納家具が初めて登場した時代の話や、物を所有することが目的であり幸福だった時代から、ものを手放しシンプルに生きることに価値が見出される時代への変遷について、他国における片づけ文化の広がりなど、知的好奇心がくすぐられる導入でした。


チャプター2以降は具体的な片づけ術について。

『家やものに敬意を払う、と言う点で、私が意識しているもう1つのポイントは、服装です。私は片付けの作業をするとき、ジャージなどの作業着ではなく、ワンピースにジャケットという格好で行います。片付けは家を出て行くものたちの門出を祝うお祭りだと考えているので、失礼のない格好を自然と心がけるようになりました。』

言われてみれば確かに、こんまりさんはいつもきちんとした服装をされていました。

見習わなければ・・・!(いつもジャージでした)


チャプターとチャプターの間には、『池上は、こう読んだ』のコメントページが。

正直に申し上げまして・・・これ、いる?

こんまりさんの文章はそもそもわかりやすく、すっきりとまとめられているので、いちいちもう一度まとめ直さなくても・・・とは思いました。


最新版ともあって、片づけ術は「スマホのアプリ」や「スマホの中の写真」にまで言及。

『撮った写真はその日のうちに整理するのが基本です。』

そうですよね、、!

それが出来たらなんとスッキリするだろう。

よりこまめにチェックできるようになりますように。


最終チャプターでは、社会や地球の未来のために、「捨てる」こと以外にできることについて言及。

個から世界へ―

自分に出来ることを考えさせられました。

で、最後まで読んで思った感想・・・

池上さん、いる?笑

てっきり対談でも載っているのかと楽しみにしていたので、肩透かしを喰らったまま読了です。


紋佳🐻

読書