『おいしそうな文学。』
物語は別腹。
29名の豪華執筆陣が綴る、古今東西の文学作品に登場する一品と、忘れられない読書体験。
読書欲と食欲をそそられる三ツ星
物語の美食家たちを虜にした全29品。
その味は、読んでみてのお楽しみ。まずは一口召し上がれ。

文学研究者、編集者、翻訳者、料理研究家、
様々な角度から、食にまつわる文学について語られていて、とても興味深かったです。
原田ひ香さんが『図書館のお夜食』の中で、採用できなかった『家なき娘』のこの世にたやすい仕事はないでは、
(推しが、推しの本を読んでいる・・・!)
という謎の興奮状態に陥るなど。
最後の一編は、山崎佳代子さんが取り上げたステヴァン・トンティッチの散文集『君の心臓、ウサギ』について。
『戦争の時代に、一番安いものは人間だ。飢餓、迫撃砲、憎悪、恐怖・・・。詩人の眼差しは、名もなき小さなものに注がれる。
コニャックと林檎の香に、酔いしれた。』
この締め。
いやあ、やられました。
ポップな装丁をしていながら、その実、重厚な内容のものばかり。
食べることは生きること。
では生きることとは―
大きな鈍器で頭を殴られたような痺れを伴いつつ読了です。
紋佳🐻









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