『鳥類学者の半分は、鳥類学ではできていない』


主戦場は、岩壁登攀、洞窟探検、学会運営、ラジオ出演―あれ?

爆笑の第3弾!

降り注ぐ火山灰の下で愛を交わすカツオドリの数をかぞえ、学問のためならネコの糞の採集にも精を出す。

「子ども科学電話相談」で華麗なる回答を決めたかと思えば、鳥類からカッパに進化するプロセスに思いをはせる。

ああ、鳥類学を普及する天竺までの道は曲がりくねって―楽しい!

累計20万部超の大人気「理系蛮族」エッセイ。


『調査では道路を歩きながら糞を探す。
あまり糞、糞と書いていると、なんだかちょっとアレな感じなので、ここからは仮にマシュマロと呼ぶことにする。』

『ふむふむ、それなら私が過去の海鳥相を明らかにしようではないか。
思いつく手段は二つある。タイムマシンか、化石の発掘だ。
迷わず前者を選ぶべく職場のデスクの引き出しに足を入れてみたが、不思議と亜空間につながっていなかった。』

『ブルータス、お前もか!』

波乱万丈な起承転結っぷりと、ワードセンス。畳み掛けるようなボケ倒し方に、電車の中でニヤニヤしながら拝読。

不審者だと思われたら、川上さんのせいです。

ほんといい加減にしてください。

ご存知ない方にお伝えするならば、岸田奈美さんの研究者版、といった文章センス。

鬱々としている方へ処方します。


「子ども化学電話相談」の舞台裏(脳内会議)を見られるのもたのしかった。

『研究者はあくまでも研究者であり、ものしり博士ではない。ものしり博士の研究者もいるが、私はそうではない。単純に鳥の知識という点では、バードウォッチャーの方が多くのことを知っている。
では、私のような研究者が知っていることは何か。それは知りたいことを調べる方法であり、考える方法である。子どもたちにそれを伝えることこそ、研究者としての私の役割だ。そのためにこの番組に出続けよう。』

かっこいい大人だなあ、というのが拝読し最も感じたことでした。


紋佳🐻

読書