『三つ編み』


インド、イタリア、カナダで過酷な運命を懸命に生きる3人の女性。

彼女たちが闘いを選ぶとき、つながるはずのない物語が交差する。


人種、宗教、置かれた環境の異なる3人の女性たち。

そのうち2人は母親で、彼女たちの子どもに対する願いや想い・・・

ひとりの母親として染みました。

『よっぽど言ってあげたい―自分を守りなさい、武装しなさい、世界は厳しく、人生は過酷なのよ、まともに当てられ傷つけられちゃだめ、みんなのようにエゴイストになりなさい、無神経で動じない人間になりなさい。』

こんな言葉を、我が子に向けたくなる世界なんて、つらすぎる。


カースト的貧しさ、物質的豊かさ、精神的貧しさ―

「牛に生まれていればよかった。そうすれば敬意を払われていたのに。」

そう思わせる人生に、

「転落をはばむものは、もはや何もない。落下は始まったばかりだ。」

という絶望が重なっていく。


癌という不測の病により、築き上げてきたキャリアが崩れ落ちる女性について描かれた物語も、「本当のしあわせ」について考えずにはいられませんでした。

どの女性にも共通しているのは、

“守るべき存在”がいて、

先の見えない闇の中でもがきながら、

それでもなお「自分の尊厳」を掴もうとする強さ。


これはね、高校生くらいになった娘に読んでほしい。

手渡したい一冊です。


紋佳🐻

読書