『「ほぼほぼ」「いまいま」?!』


日本語教師(外国の学生さん向けに日本語を教えている方)の野口恵子先生の著書。

初めて日本語を勉強する外国の方が抱く日本語の謎や不思議と、常に向き合っていらっしゃるからこその、『日本語のネイティブに刺さる』本でした。


本来、正しくない表現である『敬誤』(敬語)が現代社会で定着してしまっているパターンの紹介部分では、危うく『違和感』を感じないものもありました。

日本語を正しく使おう、使おうと思っている私ですら、聞き馴染みによる日本語の崩壊に加担してしまっていることが、とても悔しいです。


『いただく』の乱用に関しては、私も反省。

なんでも『~していただき』と謙遜したつもりになるのは、危険なんですね。

『いただく』対象である自分の存在のアピールになりかねない・・・と、捉える方がいるということをはじめて知り、勉強になりました。

今後は意識的に『~してくださり』も、使っていこうと思います。


日本語をうつくしく使いたい方に、おすすめの1冊です。



紋佳🐻

読書