『凍花』


ハッピーエンドととるか、そうとらないかは、読み手しだい・・・うんうん大好物。

私はどんな本でも、読み終えたあとは、

「その本を読み終えて、こころの中に漂っていることば」を拾い集めるのが好きなのですが、

年に2~3冊、「こころのどこかに、ぽっかりと空いた穴から、ことばがするすると抜け落ちてしまって拾えない」

ような本に出会うことがあります。

今回がまさにこの状態。


とにかく、プロットの作りこみ方が緻密で、丁寧で、隙がない!!

(概してミステリ小説はプロットが緻密ですが・・・こんなにも登場人物の感情を自然に操れる作家さんはなかなか知りません)


三姉妹の長女が次女を殺害したその動機とは・・・。


人間の多面性を扱った、ノンフィクションと言われても驚かないほど、生々しくリアルな物語でした。


これがデビューからの二作目だなんて。

斉木さん、ますますファンになってしまいました!



紋佳🐻

読書