『ソードアート・オンライン16 アリシゼーション・エクスプローディング』


人界暦三八〇年十一月。
アンダーワールド全土を混沌に巻き込む≪最終負荷実験≫の幕が上がる。

≪霜鱗鞭≫のエルドリエ、≪熾焔弓≫のデュソルバート、の副団長・≪天穿剣≫のファナティオら整合騎士は、数的劣勢を跳ね返すべく奮闘を続けるが、敵軍の尖兵たる山ゴブリン族は奸計を用いて防衛線をすり抜け、後方の補給部隊を狙う。心神喪失状態のキリトを守る少女練士ロニエとティーゼに危機が迫る。

更に、侵略軍一の奸智を誇る暗黒術師ギルド総長ディー・アイ・エルもまた、恐るべき大規模術式によって守備軍の殲滅を図る。
対する守備軍の総指揮官、整合騎士長ベルクーリがとった作戦とは……。

アリシゼーション≪アンダーワールド大戦≫編、緊迫!


想いが現実(という名の架空)を超える瞬間に、感動の連続でした。

ダキラのファナティオへの想いも尊かったし、
それを受けてのファナティオの昂りもかっこよかった・・・。


でも、戦争における闘いを美化するだけではなくて、

戦争とは『刻一刻と積み重なる戦死者の数を戦略に織り込んだうえで展開される、醜悪な消耗戦』

と表現した部分に、やるせなさも募りました。


エルドリエ(シンセシス31)も、とくに気に入っていたわけじゃないのに、いいところ持っていかれるし・・・
かっこよかった。


ただ、終盤の女子チームのキリトの取り合いの流れは、感動に浸っていたかった自分にはあまり必要のない部分だったけど(笑)

そこに至るまでの、さり気ないくらいがちょうど良かったなあ(独り言とか、視線とかで想いを想像させるくらいが)。


紋佳🐻

読書