『心のささえに』


ふしくれだった手に真赤なマニキュア、若い頃より不思議と似合う。
爽やかな香りのオーデコロンも中年になった今の方がしっくりくる。
年をとってしまうことを嘆くこともない、ふさわしくなることもあるもの。


年齢と時代を楽しみながら美しく年を重ねるための実感的29章。


もう気軽におばさんなんて呼ばせない。


現代でいうところのジェーン・スーさんのようなエッセイ集。


30年前に40代だった大橋さんの、働く女性として、母として、妻として感じるさまざまなことが綴られています。


夫婦の関係性も、職場環境も、30年前といまでは、だいぶ変わっているなと感じます。


なるほど、30年前にばりばり働いていたような世代のおじさまたち(あえておばさまたちを省きます)の固定概念が、いまの若者に通じないのも当然という感じ。


生まれる時代は選べないけど、
私はこの時代に生まれて、鳥さんという夫と結婚できたから、声優も、母も、妻も、わたし自身も、謳歌できるのだなと、感謝するばかり。


紋佳🐻

読書