『口紅のとき』


女性の一生を、口紅とともに描いた物語。

幼い頃は憧れて、大人になると気持ちを切り替えるスイッチとして愛用、老いた時には若返りの薬となる・・・口紅。

私も幼い頃、祖母の口紅で口の周りを真っ赤にしたことがありました。笑

妹は逆に口紅が大嫌いで、無理やり化粧させられた七五三の時は、カメラを向けられても、終始むすっとしていたのを覚えています。


好き、嫌いは置いておいて、

女性なら誰しも、ひとつやふたつ、口紅の思い出が、あるのではないでしょうか。


華やかさや幸せの象徴のようでいて、恐ろしく重たい印象をも持ち合わせている口紅・・・様々な場面で『女性』を言い表すことの出来る、よく出来たツールだなと。

それがよく表れた物語でした。


合間に入る、上田義彦さんの写真も素敵でした。



紋佳🐻

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