『白銀の墟 玄の月(三):十二国記』


今世紀最大の物語、ついにクライマックス!

驍宗様が身罷られたなど信じない。
新王が立つなら、それは麒麟の過ちか。
──角なき麒麟の決断は。

李斎は、荒民らが怪我人を匿った里に辿り着く。
だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。

驍宗の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。
そして、李斎の許を離れた泰麒は、妖魔によって病んだ傀儡が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選に迫る。

もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。


全四巻ある今回のシリーズの中で、
まさに、起承転結の「転」にあたる第三巻。

あちらこちらで真実が語られ、新たな動きが見られ、益々おもしろくなってきました。


よく本を読んでいると、(自分ならこの役をやってみたい)と思ったりするのですが、

自分が男だったら、『恵棟』やりたいですね〜!

主への忠誠心に迷いが生まれ、その迷いに戸惑い・・・ついには自分のきもちに向き合う。

泰麒を前に真情を吐露するあの熱いシーン、かっこよかったです。


そんなこんなで、第四巻を読むのが、待ちきれないような、勿体ないような心地で読了です。


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紋佳🐻

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