『国道沿いで、だいじょうぶ100回』


大丈夫な家族と大丈夫じゃない日々を、笑いと涙と他者への想像力とともに軽やかな筆致でつづる自伝エッセイ。

令和のホームドラマとして話題の連続ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK地上波放送)の原作者で、気鋭の著者・岸田奈美による人気エッセイシリーズ第3弾!


どのエッセイも人生の醍醐味のような失敗と笑いと感動で溢れていて、あっという間に読み進めてしまいました。

お父様は亡くなり、ダウン症の弟さんと、車椅子生活のお母様の3人家族。

奔走する岸田さんの姿に、胸が締め付けられたり、ほっと安堵したり。

家族の話ばかりでなく、岸田さんご自身の珍プレー好プレーも盛りだくさんで、笑わせていただきました。


とにかくフリ、伏線が効きまくっていて。

何とか面白いヶ所を抜き出したかったのだけれど、

・・・どこも切り抜けない!!!

最初から最後までずっと面白い。

面白さに面白さが乗っかり、指数関数的に面白さが爆発していく。

言葉尻、テンポの良さが、こんなに笑わせてくれるエッセイ、ひさしぶりに、読みました。

ドタバタ系エッセイが好きな方に、とにかくオススメ。

私も、1冊目と2冊目も読みたいです。


『彼らは、困った人なんかじゃない。
困ってる人なんです』

自閉を抱えたひとに対する表現。

この先生の言葉が、心に染みました。


紋佳🐻

読書