『年収90万円で東京ハッピーライフ』


1985年愛知県生まれ、東京都在住。
高校卒業後、3年間引きこもり、海外ひとり旅を経て、現在隠居6年目。

適度に社会と距離を置き、週に2日ほど介護の仕事をして、たまに友達と会って・・・。

東京で週休5日の悠々自適生活を送る著者が、世の中のさまざまなことに対して、どんなふうに実感しながら今まで生きてきたかを綴る。


夏は陽を早く浴びたいから6時~7時には起きて、
冬は暖房を使いたくないので気温が高くなる8時頃まで布団の中。

でもその布団の中で、ラジオを聞いて過ごしたり、

本を読んで過ごしたり・・・なんと無駄のないこと。


起きたあとは、寒かろうと台風だろうと窓を開けて空気を入れ替える。

『なんか新しくなったという感じで、良い1日が始められそうな気がします』

お湯を沸かす間にラジオ体操、それが終わったら、沸いた白湯を飲む。

読めば読むほど、私の想像していた「若者の隠居」とは全く異なりました。


週に2日だけ介護の仕事をして、週休5日。

『わたしがもっとも要らないものは変化と刺激と生産性なのですから。欲しいものが何でも手に入る生活もいいけど、要らないものがまったくない生活というのも、なかなか味わい深いもんです。』


決して真似をしてほしいという訳ではなくて、それぞれの自分にとっての幸せを実現してほしい。

世間からみた「ふつう」ではない自分が、こんなにも幸せに生きているのだから、自信を持って。

そんなエールが感じられる本でした。


働きたければ働けばいい。

お金がなくても幸せなら、稼がなくてもいい。

嫌なことで、死なない。

シンプルで、まっすぐな人生の答え。


紋佳🐻

読書