『これだけで、幸せ』


『ミトン』を拝読してから、大好きな小川糸さん。

こちらは、小川さん流の「人生を豊かに過ごすためのコツ」がつまった一冊。


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最近はやりのライフスタイルとして「丁寧に暮らす」という表現をよく見かけるようになりましたが、その意味するところはいくつものイメージが混在しているのかもしれません。

徹底的に自然素材にこだわりたい人、自分のゆとりを第一に考えたい人、好きなものに囲まれて暮らしたい人・・・・・・。

自分にとっての「丁寧に暮らす」ってどんなことなのか。一度考えてみると、取り入れるべき生活の工夫が見えてきそうな気がします。



そうやって時間をかけてやっと手に入れたものには、もう絶対に手放したくないと思えるほどの愛着を持って向き合えます。

出会うまでのストーリーがある愛用品が少しずつ増えていくことが、年齢を重ねる楽しみなのだとも思います。

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わたしがここ数年意識している、

「本当に気に入ったものを、ずっとたいせつにする」

という価値観が、小川糸さんの根底にも流れていて、ますますファンになりました。


『徹底的に自然素材にこだわりたい人、自分のゆとりを第一に考えたい人、好きなものに囲まれて暮らしたい人・・・・・・。

自分にとっての「丁寧に暮らす」ってどんなことなのか』

服を買うお店も、素材も選び抜いた末に決まっている小川さんに対して、私のはわりと「ゆるめ」。

びびっと直感が働いても、高いものにはまだ簡単に手が伸びません。(あと10年経ったら変わるのかもしれないけれど)

『少しだけ背伸びすれば届くお値段で、きゅんとしたもの』

で、いまはじゅうぶん。

いわゆる職人さんが作られたものや、作家さんの作品など、『ときめくけど高級なもの』には、とっても憧れるのですが、きっとまだそわそわしちゃう。


自分の身の丈を、改めて認識するのでした。


#これだけで幸せ

#小川糸の少なく暮らす29ヵ条

#小川糸



紋佳🐻

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