『空洞のなかみ』


物書き松重豊、誕生!

軽妙洒脱な筆致で描かれる演者の心象風景。
連作短編小説12編+エッセイ25編を収録

『孤独のグルメ』などさまざまな映画、ドラマで注目を集める著者の初の書籍。

書き下ろし連作短編小説「愚者譫言(ぐしゃのうわごと)」と、週刊誌「サンデー毎日」の連載エッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」の2種を収録。
演者だからこそ描くことができた心象風景を、独自の軽妙洒脱な筆致で表現。

「サンデー毎日」連載時から人気を呼んだ旭川在住のイラストレーターあべみちこによるイラストが彩りを添える。


『金は無く暇はあるんだが、いつ仕事が入るか分からないので事前に旅行の計画は立てられなかった頃、・・・』

演者目線のエッセイに、思わず(うんうん!)と頷かずにいられませんでした。

『孤独のグルメ』の裏話や、人気が出てしまったが故の苦労話などなど、ここでしか知ることのできない情報も。


「コロナ禍に突入して、仕事がなくなって、何をしようかと考えたときに思いついたのが執筆活動」だということで、
転んでもただでは起きない、泥くさい役者魂を感じ、とても好感が持てました。

役者は、ハングリーでいなくちゃね。


あべみちこさんのイラストが、とてもすき。


紋佳🐻

読書