『すこしおなかすいてきた』


仕事でうまくいっていたのに躓いて失敗。
誰の日常にもある明と暗。

そんな時、気分ちを少しだけ軽くしてくれるエール本。


タイトルである『すこしおなかすいてきた』という言葉。
本を拝読する前と後では、印象が随分とちがいます。

「おなかがすく」というと、ちょっと辛くて、せつないことのようだけれど、

色を失くした世界の中では、唯一の、自分を取り戻すための「日常の欠片」なんだなあって。


東久世さんのイラストが、林木林さんの淡々とした、生々しい言葉にぴったりで。

アートブックと詩集を同時に読んだような、お得感のある一冊でした。


紋佳🐻