『小さな生活』


暮らし方が素敵かどうかは、その人の現実への姿勢なのだ。

たとえば、家具をひとつも買わずに、好きでしょうがないグラスをひとつ手に入れて新生活を始めてみる。
たとえば、ファブリックの色だけでどこまで部屋を居心地よくできるか知恵を絞る。

すべてはひとりひとりの「小さな生活」から始まる。

流されず、自分らしい暮らしをつくりたいあなたへのエッセイ。


学者はなんでも知ってる人かと思っていたけれど実は、私たちよりもたくさんの、「知らない」と「どうして?」を持っている人たちかもしれない。

暮らしの中で、津田さんが感じたことや考えたことが綴られているのですが、読んでいて確かに!と共感することもあれば、へぇ~個性的!と思うこともあって、

津田さんの文章と向き合うことが、自分と向き合うことにも繋がっていく・・・そんな一冊でした。

通り過ぎる日々のなかで私とつながっていくいくつかのゆるぎないもの。信頼できるこころ。愛情を注ぐ対象。そういうものの在り処に人は帰っていく。

私たちは抽象的とも思える現代の街や暮らしにも、何だかんだと日々不満はあっても、愛着を感じている。

なんだか染みました。


紋佳🐻

読書