『ダークルーム』


普段は図書館を利用しつつ、本当に気に入った本は購入して、一生かけて『私だけの本棚』を作ろうキャンペーンを昨年からやっているのですが(いつか入院したり、自宅から出られなくなったときに堪能するための本棚・・・にしては、グロテスクな本ばかりです。笑)

こちら、久しぶりに『読んでいる途中で』購入した本でした。


『芸大や美大は、夢を持った若者が集まるところではなく、若者がそこで夢を失うところだ。

何かを手に入れるのは、ほんのひとにぎりだけなのだ。』


『それから、また目を閉じて眠りはじめた。今度は白く汚れた窓に頭をもたせかけて。

少し、その窓に嫉妬したいような気持ちになった。』


重みがありながらも透明感のあるみずみずしい言葉の数々に、近藤さんのセンスの良さを感じます。


『ダークルーム』というタイトル通り、ぞわっとして終わったり、しんと静かに終わったり・・・心にかかる急ブレーキが何度も楽しめる短編集です。

救われないどんでん返しが好きな方に、とってもおすすめ( *´꒳`* )スキ



紋佳🐻

読書