『ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど』


心の中や世の中に対するもやもやを言語化し絶大な支持を持つ著者が、「自分らしく生きること、自分を愛して生きること」の一環として美容やライフスタイルを語るエッセイ集。

誰にでも起こる心身の不具合やエイジズムを乗りこなすために、自分の手で自分が気に入る生き方をどう求める?

視界がパッと晴れてくる爽快感と、一歩踏み出す勇気が得られます。


『私って馬鹿だから、離婚して戻ってきたあの男とヨリを戻しちゃったのよ。ウケる。砂の城セカンドシーズン、スタートです。』

最近はご自身の「介護」について書かれたエッセイが多かったので、スーさんご自身の恋バナや美容、買い物の話を拝読でき至福のひとときでした。


『たいして広くもない家の中を探し回り、ようやくクローゼットの奥でアルミ缶を見つけたのが深夜2時。脚立に乗って頭上からそれを降ろし、この家に引っ越してきてから1年以上、開けもしなかった缶の蓋を取りました。ある種のタイムカプセルだ。
(略)トランプのように写真の束をてのひらに収め1枚1枚めくっていけば、懐かしい友人たちに紛れて元彼たちがお盆に帰ってきた霊のように次から次へと現れてくる。突然の合同葬スタートです。』

「合同葬」・・・ツボでした。

発想力・言葉の選び方、さすが唯一無二だわスーさん。


『我々世代の女たちは、社会が女を外見や振る舞いで品定めする世の中で育ってきました。
美しくない女性は蔑んでヨシ、美しすぎる女性は気取っているからダメ。
若ければありがたがられるが対等には扱われず、加齢すれば邪険に扱ってヨシ。
性的積極性がなければお堅いとからかわれ、性的に自由だとはしたないと窘められる。
かなり狭い「合格」の範疇で生きることを、手を替え品を替え刷り込まれてきました。』

このほとばしる文章!

女だから、女のくせに、女だって―

男性が抱える生きづらさもあって、お互い様とはわかっているけれど。

日常的なもやもや、不自由さ、窮屈さを言語化してもらえるって、なんてきもちがいいのかしら!


『それでも自分を見捨てずやっていくのが、女の道ってもんだ。』

『やってやるわよ。』

力強く締めくくられる各エッセイ。

読めば「闘う力」が湧いてくる。

心に鎧を着せてくれ、戦闘態勢にさせてくれる。

これぞスーさんのエッセイだ!

人生に熱量がほしくなった時に読むべきサプリ本。


紋佳🐻

読書