『ぼくのお父さん』


「大家さんと僕」シリーズで漫画家としての才能を開花させた矢部太郎。

そのルーツはお父さんにあった!?

絵本作家の「お父さん」と幼い「ぼく」を見つめたほのぼの漫画。


住宅の建っていた跡地を借りて、畑を始めたお父さん。

曲がったキュウリ、色の薄いトマト・・・

全く美味しくない野菜しかとれなかった畑を、「土づくり」から勉強して、いい畑にして。

いい野菜が育つようになったら、今度は鳥がそれを食べてしまって―

それを見たお父さんのひと言、

『鳥に食べられるなんて・・・いい畑になったなあ・・・』

とても素敵でした。


『今は便利な世の中で、結果だけを知ることが多いけど、大事なことは結果じゃなくて、過程の中にある・・・そう思うんです』


やさしいイラストと、時々クスッと笑えて、時々じーんと感動する、矢部さんの本、癒されました。


紋佳🐻

読書