『スイッチ 悪意の実験』


夏休み、お金がなくて暇を持て余している大学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。

スポンサーは売れっ子心理コンサルタント。

彼は「純粋な悪」を研究課題にしており、アルバイトは実験の協力だという。

集まった大学生達のスマホには、自分達とはなんの関わりもなく幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。

スイッチ押しても押さなくても1ヵ月後に100万円が手に入り、押すメリットはない。

「誰も押すわけがない」皆がそう思っていた。

しかし・・・。


実験内容に興味があって読み始めたのですが、半分も行かないうちに実験は終了。

てっきり実験が終わるまでのお話だと思っていたので、「残り半分、何が描かれているの?」と戸惑いました。笑


分厚い本で、中だるみし「かける」のですが、仏教や新興宗教などの悟りや教義の話は興味深く読めました。


犯人にまつわる「Who」、「How」は、容易に読み取れてしまう(割に解説が長い)ところだけちょっぴり残念でしたが、

主人公目線の、軽快なツッコミを含んだモノローグが、文章をリズミカルにしていて、楽しかったです。


紋佳🐻

読書