『君のクイズ』


生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。

いったい彼はなぜ、正答できたのか。

真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり―

読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。

人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。

そして読後、あなたの「知る」は更新される!

「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!


あの伊坂幸太郎さんが、頼まれてもいないのに「推薦文を書かせて!」とお願いしたというエピソードからも、期待度MAXな1冊です。


参考文献に伊沢拓司さんの著書多数。

「クイズを勉強するとはどういうことか」、「クイズに回答する時、プレーヤーの脳内はどうなっているか」など、クイズについて深く知ることができる、かつ、最後まできもちを掴まれ続けた、良質なミステリでした。


2023年の本屋大賞でノミネートされた通りの、多くの人が楽しめる、「いま」売りたい本ですね。


ラストの終わり方は・・・嫌いじゃないです。

人間って、そんな、きれいな生き物じゃないよね。


紋佳🐻

読書