『もしも君の町がガザだったら』
占領、封鎖、爆撃、飢餓・・・。
あらゆる人道的危機に苦しみ続けるパレスチナ。
ガザやヨルダン川西岸地区に一体何がおきているのか、なぜこんな事態になってしまったのか、私達に何ができるのか。
パレスチナの地をめぐる歴史を紐解きながら、約30年にわたってパレスチナに関わってきた著者が小学生にもわかるようにやさしく解説します。
親子で読みたいパレスチナ入門書。
世界から「無関心」がなくなることを願って刊行しました。

もしも自分の住む街がガザ地区だったら、という仮定から描かれる第一章。
自分事としてこの問題に向き合うために、とても効果的な入り口でした。
ガザでは、女性が若くして結婚し、平均3人以上の子どもを産む。
病気や戦争で大人が亡くなっていくため、人口の約40%が15歳以下の子どもたち。
だからイスラエルの攻撃で犠牲になるのは、必然的に子どもが多い。
2025年6月1日時点で、確認されているだけでも殺された子どもは1万6500人。
実際は、もっと多い。
退避命令を出して強制移動させながら避難経路や避難所を爆撃し、
食糧配給に並ぶ市民を攻撃し、
ガザの全住居の92%、学校の95%が破壊された。
全体像だけでも耐えがたいのに、ひとりひとりの人生や、いのちを想像すると苦しくて、潰れてしまいそうになります。
『空爆で体がバラバラになっても自分の遺体だとわかるように、マジックで自分の腕に名前を書いた9歳の少年の気持ち』
この一文が、頭から離れない。
現代の惨状を突きつけられたあとに語られる歴史。
19世紀末からの民族主義、反ユダヤ主義、シオニズム。
そして世界がユダヤ難民を受け入れず、パレスチナに問題を押し付けたという事実。
〈パレスチナ問題をつくりだしたのは、国際社会だ〉
─抉られました。
子どもを失う悲しみも、
配偶者を奪われる絶望も、
いまの自分なら想像できてしまう。
赤点を取るほど苦手だった世界史。
当時の私は、自分の夢を叶えることにしか興味がなかった。
苦しんでいる人たちそれぞれに人生があるなんて想像しようともしなかった。
情けない。
本当にわかりやすく、やさしい入門書。
高校生当時の自分に読ませたい一冊です。
読み終えるより先に、パレスチナオリーブオイルを3本購入。
微力でも、これからも定期的に続けたいと思います。
今年のベスト本出たかも。
紋佳🐻









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