『吾輩こそ猫である』


韓国の大人気エッセイスト、初の著書!

猫の視点から見た、人間の不思議な言動に共感の声多数。

・「充実した一日を送るぞ」と意気込んでいたのに、一日中スマホばかり見ている

・人間ってものは自分をよく見せることに、必死なんだなぁ

・人間は、すぐに感傷に浸ろうとする

・全力で会話の空白を埋めたあと、人間は抜け殻になって戻ってくる

・どの人間にも、惨めな黒歴史があるらしい

・「やればできる」「やらないだけ」を繰り返す人間

・人間はずっと「充電中」と言って、エネルギー効率が悪すぎる。

「癒される」、「思わずうなづいて笑ってしまう」と大反響!


猫目線で描かれた、滑稽で愛おしい、人間という生き物の行動。

こけしのような素朴なお顔の人間と猫が、ゆるーく描かれていて、読んでいて力が抜けてきます。

とてもかわいい、脱力系イラストエッセイ。


下のペラペラマンガが楽しくて、何度もやって見てしまいました。


翻訳の中川里沙さんの経歴がすごい。

大学在学中に韓国語の勉強を始めて、韓国企業で働き、いまは韓国在住の翻訳家。

努力なくして母国語以外の言語は習得できない。

尊敬です。


『シャワーの最中にパッと現れて泡と一緒に流れて消えてしまうもの。
それが、グッドアイデアだ。』

笑えるものから、切ないものまで、あるあるが満載。

韓国ならではの言い回しも、読んでいて楽しかった。


茹でる前は、「これじゃ足りない」と思って、増やしたパスタが、茹でた結果「多かった」ってなるのは万国共通なんだなあとか。

世界規模のあるあるの詰まった、たのしいイラストエッセイでした。


紋佳🐻

読書