『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』


87歳の今も、50年以上住む古い団地で、ひとり暮らしを続ける美智子さん。

長年かけて、居心地良く整えてきた部屋で、「最期まで過ごしたい」。

そのために、健康には気を遣い、毎朝6時からラジオ体操。

朝食はプロテインやおから、アマニ油などが入った栄養満点スムージー。

料理は簡単でも、お気に入りの器に盛って楽しむ。

ウォーキングで摘んだ草花を窓辺に飾って。

読書や裁縫、映画鑑賞・・・ひとりでできる趣味がたくさん。

年をとり、できないことが増えるのは仕方ない。できることを大いに頑張り、楽しもう―。

そんな前向きな姿勢が、孫の撮るYouTube「Earthおばあちゃんねる」で大反響。

あっという間に登録者数6万人に。

「今が一番幸せです」と言いきる美智子さんの、生き方の秘訣を大公開。

希望に満ちた「ひとり老後」指南。


大崎博子さんの『89歳ひとり暮らし お金がなくても幸せな日々の作りかた』、吉山武子さんの『80歳のスパイス屋さんが伝えたい人生で大切なこと』を拝読したばかりの私。

最近、こういった、「団地でつつましく暮らす後期高齢者」の方のエッセイを読むのが好きです。

どうしてだろう。

将来が不安なんだろうか。

でも、読んでいて、穏やかなきもちになれるのは確かです。


『イワシ缶が食べやすいです。サバ缶は白菜と煮込んだりするとおいしいのですが、ひとりでは量が多いので、最近はあまり使わなくなりました。』

サバ缶ではなくイワシ缶をおすすめする理由が「量」というのが、4人家族の私には気づけない、まだ知らぬ世界。

こういう価値観に触れるたびに、なるほどと納得させられます。


食材を無駄なく美味しく使い切る料理の話、

お金のかからない健康法や趣味の話、

年金暮らしの中でのお金のつかい方の話・・・

やはりこの年齢の方々の話を聞くのが好き。


紋佳🐻

読書