『まさかジープで来るとは』


妄想文学の鬼才とお笑いコンビ「ピース」の奇才が詠む、話題の自由律俳句集第二弾。

センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句六〇七句、散文十五篇収録。


「借りた鉛筆が薄い」

「犬に挨拶させようとしているから待っている」

「自分が注文した料理が余っている」

「常連客と楽しそうなので入れない」

いいですねぇ。

情景が目に浮かびます・・・。


1作目は尖っていて良く、うっかり2作目を飛ばして先に読んでしまった3作目は、味わいと深みが増していて。

さて2作目は、その中間と表すに相応しく、皮肉も利きつつ哀愁も感じられ、とても好みでした。

特に俳句やエッセイの合間に挟まる写真の数々には、3作品の中で一番、笑わせてもらいました。


4作目を楽しみにして。


紋佳🐻

読書