『志麻さんの台所ルール』


伝説の家政婦・志麻さんが本当に伝えたかった“料理上手”になる方法!

TVで大活躍の著者による、早く・無駄なく・おいしく毎日の料理を作るノウハウを詰め込んだ初の料理ルールブック。


『(略)各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目される。』

このプロフィール・・・かっこよ過ぎませんか。

TVで大活躍ということですが、今回初めて志麻さんを知りました。

図書館で一目惚れして、ジャケ借りした1冊です。


『ひとつひとつはささいなことですが、実際にやってみると、いつもとの違いに気がつくはず。
毎日の料理において、わずかなストレスをなくすのはとても大切なんです。
簡単であることは、日々の食事を楽しむためにとても大切な要素で、ラクすることは手抜きではなく、楽しむということだと思っています。』

この導入に惹き込まれて、あっという間に読了。

フランス料理の、シンプルな調理方法をベースに、「料理はかんたんにおいしく。みんなで楽しく食事する時間をたいせつに」という想いが貫かれていて。

読み進めるうちに、しっかりとこころに染み込んできました。


フレンチ、と聞くと「手の込んだ料理」のイメージが強いけれど。

家庭料理においては、そのようなことはなく、スパイスや調理方法を工夫して、簡素に毎日の食事を用意されているのですね。


『自分が使いやすくて使用頻度が高いものを見極めて、調理台やシンクに余白のある状態で料理をした方が圧倒的にストレスも少ない。
日ごろから何で代用できるか探していると、台所がうまく循環していくと思います。』

調味料、調理道具・・・といった、さまざまなものの『代用方法』がたくさん載っていたのも勉強になりました。


ものの数を減らして、工夫しながら暮らす。

シンプルに、豊かに。

暮らしの余白に価値を見出す、いまの時代に寄り添った1冊。


紋佳🐻

読書