『暮らしを旅する』


台所仕事ひとつにも心ときめく風景がある。

なにげない日々を愛おしみ、ちょっとした工夫に胸をときめかし、人との出会いを大切に過ごす。

暮らしを愛してやまない著者による、写真付きの42編の旅だより。

旅先での思わぬ出会い、新しい道具を手にした喜び、遊び心のあるプレゼントなど、素敵なエピソード満載の一冊。


ましかくのデザインがかわいい!と、衝動的に手にしました。

『一週間後にイタリアに出掛けます。
その準備のため、3日ほど前に寝室の片隅に旅行鞄を出しました。』

この冒頭よ、敬語好きにはたまりません。


また別の篇では・・・

『南スイスの小さな村はうららかな早春の陽ざしに包まれていました。』

はい好きです、という瑞々しい文章ばかり。

毎日新聞の日曜版に連載されていたエッセイに、書き溜めてあったものを集めたという、こちらの一冊。

見開き2ページに納まる各エッセイの表紙に、関連する写真や画像が品良く置かれているのも良いです。

読む前に想像して、読み終えたらまた扉に戻ってを繰り返すたのしさ。


建築家ならではの視点や感性に、はっとさせられたり、共感したり。

直感であったり、こつこつ積み上げてきたものをたいせつにしていきたいと思わせてくれる作品でした。


紋佳🐻

読書