『墓じまいラプソディ』


「夫の墓には死んでも入りたくない」

義母の遺言から始まった墓問題。

それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。

「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。


『最近は無縁仏になるスピードが速くなってるってテレビでも言ってたよ。
今たぶん過渡期なんだ。
墓の在り方が変わっていくんだ。
墓を守っていける男の子ども、それもある程度しっかりしていて、常識も金もある息子がいないと』

間違いない。

常識も、お金もある息子・・・

少子化・不景気のこのご時世に、どれだけいるのでしょうか。


お墓の話だけでなく、夫婦別姓がテーマのひとつでもありました。

「康子さんがある日突然言いだしたんだよね。お互いに下の名前で呼びましょうよって。
それまでは私のこと『詩穂ちゃんのママ』とか『松尾さん』て呼んでたもんね」

わかる。

私も、「○○ちゃんママ」、「○○くんママ」と呼んだり、ご結婚されている方は、「(新しい苗字)さん」と呼んでいるけれど、個人的に心の距離を感じてしまうたち。

なので、仲良くなりたい人に出会ったときは、率先して「下の名前」で呼ぶようになりました。


感情的で偏見のかたまりの、理性も品性もない国会議員が登場したりするのはなんとも苦苦しい風刺ですね。


墓じまいのはなし、夫婦別姓のはなし・・・法律や宗教のルール。

今回も学び溢れる、垣谷さんらしい作品を堪能しました。


紋佳🐻

読書