『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』


神戸在住のライター・青山ゆみこ、
東京で働く校正者・牟田都子、
琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家・村井理子。

いろいろありながらも平和に生きてきた3人を(そして世界中を)疫病の影が覆い、生活は一変。

さあ、たいへん。めっちゃ辛い。

—そうだ、交換日記をやろう。きっとみんな、同じ気持ちを抱えているだろうから。

仕事、急に増えた家事、家族やペットのこと、必死で探したほっとする時間。

人生を揺るがす出来事を前に、戸惑い、恐れ、苦しむ。

でも、おいしいものを食べて、みんなで話せば何とかやっていけるかも。

日々のモヤモヤを3人でつづるエッセイ集。


もう5年も前なのかとはっとする内容ばかりでした。

『自粛要請』という矛盾した言葉に違和感を感じるところは、さすが言葉を扱う方々。

リモートで仕事をする人が増え、売り切れたプリンターのトナーやインク。

「金銭の授受はトレイ上で行わせていただきます」と書かれたレジの張り紙。

マスクがなくなり、手づくりが流行って。

時短営業、テイクアウト、ソーシャルディスタンス・・・

何だかずっと昔のことのように懐かしくなりました。


書店について綴られていた牟田さんの言葉がよかった。

『本はどこで買っても同じもの、同じ価格なんだから、欲しい本を買うだけなら書店がひとつあれば用が足りるのかもしれない。
でも、そうじゃない。
見る場所、状況によって、どんな本が目に飛び込んでくるかはまったく違う。
その意味では同じ書店なんてひとつとしてなくて、どんな書店をも心から欲している、とあらためて思いました。』

フリーの編集・ライターの青山ゆみこさん、

校正者の牟田都子さん、

翻訳家・エッセイストの村井理子さんの仲良し三人組。

子どものいるなし、住んでいる場所、こんなにも環境がばらばらなのに、だからこそなのか、良い距離間で交流する御三方。

微笑ましく、羨ましくなるのでした。


ちなみに私が好きなパンを選ぶとしたら・・・

くるみパンか、明太フランスパンですね!(聞いてない)


紋佳🐻

読書