『チョコレートのおみやげ』


みこおばさんと、神戸の異人館を訪れた小5の「わたし」。

公園のベンチでチョコレートを食べながら、おばさんにきょう見たもののなかで好きなものを問われます。

「異人館、風見鶏、坂道、風船売り……」と答えると、おばさんが話してくれたのは、ひとりの男とニワトリのお話。

悲しい結末を聞いた「わたし」は、チョコレートからヒントを得て、別のエンディングを考えます。


すき!!!

あー良い作品を読ませていただいた・・・というきもちいっぱいで読了です。

登場人物が、出てきたキーワード(お題)を全て含ませて物語を作り上げるのですが、平成の良き時代に拝読したお題創作ものがパシコーーーンッと思い返されて、懐かしさに震えました(本編と関係ない話)。


植田真さんの絵がまたすばらしい。

魚住直子さん文の『クマのあたりまえ』で拝見したときから、空気感を描くのがとてもお上手な方だなあと思っていたのですが、

今回の岡田淳さんの文章との相性もばつぐんで、早々に『ねがいの木』を予約したのでした(おふたりのコラボ別作品)。


子どもの世界って、こころって、どこまでもやさしさでいっぱいですよね。

我が子たちからも、「どうしてそんなにやさしいの」とびっくりするような言葉が飛び出すことがあるのだけれど。

大人が忘れてしまった真っ白いやさしさに触れられる作品でした。

とろけるチョコレートがたべたい。


紋佳🐻