『器と暮らす』


京都、沖縄、金沢、三重・・・器を求めてエッセイスト中川ちえさんが旅をしました。

好きな作家の器や生活骨董を自分の暮らしに取り入れたい、そう思う読者と同じ目線で。

二人暮らしの我が家。

器の数や収納のことを考えると、たくさん持っていても使いこなせません。

日々の暮らしの中で使うものは本当に限られたものだし、毎日手にする器なら、せめて大切に使い続けられるものを選びたい・・・

いつもの器に新しい器がひとつ加わる喜びをエッセイと写真でつづります。


『おいしいコーヒーをいれるために』の著者、中川ちえさんの、器に関するエッセイ本。

コーヒーの本でも、たくさんの器(コップ)が紹介されていたけれど。

器が本当にお好きなのが伝わってきました。


器の佇まいに一目惚れするだけじゃなく、作家さんとの交流からも物語を汲み取り、たのしまれている姿に共感。

私が、笠間の陶炎祭をはじめとする陶器市が好きなのも、作品のそばで作家さんをも感じられるから。

うんうんと頷きながら拝読しました。


『嬉しくて翌日から毎日のように使った。貫入への色の入り方も美しく、ほうじ茶やコーヒーがよく似合う。
来客の方からも褒められる人気者だ。
「そうでしょう、そうでしょう」とまるで自分の子供でも褒められているかのような心境だ。』

そうなのそうなの。

びびっときたものに、お客さまにもびびびと共感してほしくて、とびきりお気に入りのマグカップやお皿でおもてなしをしてしまう。


たくさんのお店が紹介されているのですが、なんと行ったことのあるつくば市のお店も登場。

20年も前の本なのに、中川さんの器への情熱は、時を超えて共感できるものでした。


紋佳🐻

読書