『意地でも旅するフィンランド』


ヘルシンキ在住旅好き夫婦。

休暇を沢山とれるフィンランドの制度と空港近くに住んでいる特権を利用し、世界各国年中飛び回る。

つわり?子連れ?
宿なしトイレなし関係なし!

暗黒の冬から逃れ日差しを求め目指すはスペイン、ドバイ、モルディブ、エストニア、スコットランド、でもそこでは―

想定外こそ旅の醍醐味。
本気で本音の珍道中旅エッセイ。


井上咲楽さんのYouTubeチャンネルでチラ見して(『かもめ食堂』のモデルとなったお店に置かれているのがちらりと映った)、手にしたこちらのエッセイ本。

読んでびっくり!

こんなに年中旅をして暮らしている夫婦(のちにお子さまが生まれて3人家族)がいるのかと、驚かされました。

長期で取りやすい、海外の休暇制度ならではの旅感覚は、羨ましい反面、自分だったら家に閉じこもってしまうかもしれないとも。笑

自分にはない旅好き民の感覚(旅行中に次の旅行先を決めてフライトを予約しちゃう!?)はとにかく新鮮で、そりゃあ日本じゃ窮屈でしょうと思わされました。


『それから何度も、それこそもう数えきれないぐらい、夫とフィンランドの外に出かけては旅を重ねて来たけれど、準備や言葉や文化の壁が面倒くさいながらもどうして旅は心地よいのか、どうして懲りもせず何度も出かけていくのか考えてみたら、異国は私と夫を平等にしているのだ、とあるとき気付いた。』

この視点は、特に面白かったです。

国際結婚のような、文化の異なる土地へ嫁ぎ、身の置き場に困っている人は、共感してしまう感覚かもしれません。


飾らないユーモラスな文章ありながら、冷静で視座の高い的確なコメント。

読めば読むほどに、はまっていきました。


日本人が憧れるフィンランドの地・・・から、こんなにも逃れたいものなのかと、フィンランド人の旅欲に驚かされること必至。

(タイトルから想像するに、フィンランドに旅する話かと思うじゃない?ちがうの、逆なの!笑)

好きを極めると、暮らし方そのものが変わるのだと、かちこちの頭に良い刺激をいただきました。


紋佳🐻

読書