『再びのぶたぶた』


小池信江は、亡き夫との思い出の公園を訪れていた。

まさに桜が満開の季節。

桜吹雪の中、つい眠り込んでしまった信江に話しかけてきたのは、可愛い点目のぶたのぬいぐるみだった。

熱を出して倒れたことから、彼女と彼の不思議な同居生活が始まる…(「桜色七日」)。

ほか、心優しきぶたぶたが人々に温かな波紋を拡げてゆく、ハートウォーミング・ストーリー全五編を収録。


29冊も出ている、ぶたぶたシリーズ。

1冊目『ぶたぶた』を拝読して、続きも読みたい!と思っていたのですが、「どこから読んでも大丈夫」ということで、ランダムに。

こちらは11冊目。


ラジオドラマ版の脚本を手掛けた、吉田玲子さんの解説にあるのですが、

『手元にある台本をペラペラめくってみても日常的な、誰もがごく普通に口にするセリフがほとんど。あまり長いセンテンスもありません。でも、なぜか、彼の言葉は心に染み入ってくるのです。むしろ、シンプルな言葉だからこそ、余計な事は何も言わないからこそ、ぶたぶたの他者に対する素直な共感と理解や、ストレートな優しさが伝わってきます。』

本当にその通りだと、強く共感しました。

ぶたぶたの言葉って、長くなくて、特別でもなくて・・・なのにすごく響いて残る。

もっと読みたい!癒されたい!

と思うのは、そんな『まっすぐに届くやさしさ』からくるのですね(*^^*)


#再びのぶたぶた

#矢崎存美



紋佳🐻

読書