『菜の花食堂のささやかな事件簿』
菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。
オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?
イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?
美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?
小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!
私が大好きな、いわゆる『日常ミステリー』。
ひっそりとランチのみ営業している『菜の花食堂』の、月に二回の料理教室。
そこに通うひとたちの「食にまつわる謎」を靖子さん(60)が、慈愛たっぷりに解決していく物語です。
―――
「だけど、自分のためだけに作るなんて面倒だし」
「そんなこと。自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」
「えっ?」
「食べたもので、あなたの体はできているのよ。ちゃんと食べないというのは、自分を大事にしないということよ」
「だって、別に自分なんてどうでもいいじゃないですか。誰が困るわけでもないですし」
「だけど、おいしいものを食べるって、それだけでしあわせな気持ちになれるでしょう?誰かが困るからとか、そんなことじゃなく、自分がしあわせな気持ちになれれば、それでいいと思わない?」
「おいしいものを作れるってことは、しあわせになる方法を知ってるってことだと思うの」
鳥さんの出張中、ついつい食事が適当になってしまう私に、深くささる言葉でした゚(゚´Д`゚)゚。
#菜の花食堂のささやかな事件簿
#碧野圭
紋佳🐻
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