『猫のお告げは樹の下で』


お告げの意味にきづいたとき
ふわっと心があたたかくなる―

失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫―ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かる。

宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、
「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが・・・。

中学生の娘と仲良くなりたい父親。
なりたいものが分からない大学生。
家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。
転校先でクラスに馴染めない男の子。
20年来の夢を諦めるべきか迷う専業主婦。
自分のしたいことに臆病になった占い師。

なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく―

猫のお告げが導く7つのやさしい物語。


『木曜日にはココアを』ですっかり好きになってしまった青山美智子さん。

こちらも、7人のひとが、どこかですれ違っていたりと、独立したそれぞれの物語が細くやわらかい糸で繋げられた一冊でした。


今夜は三日月だとか満月だとか、人はそう言いながら月を見上げるけど、
実際の月はいつもまんまるで、
私たちは月が太陽に照らされた光の部分を見ている。

だから、月がどんなに変化していても、それは一部でしかない。
そして、矛盾しているようだけど、どんな月もほんとうの月だ。

それは人が人を見るときに似ていると思う。
人もやっぱり、どんな姿もそれは一部にすぎないし、
また矛盾しているようだけど、どんな姿のその人もほんとうのその人だ。

この一節が大好きすぎて。

「大人」と呼ばれながら過ごしてきた人生が少しずつ長くなってきて、いま、「いろんな私」がいる。

同級生にはっしーと呼ばれる私、
哲ちゃんの母親である私、
吹奏楽団でクラリネットを吹く私、
小4からの夢だった声優の仕事をする私、
一年に一度あるかないかの高級鉄板焼きをいただくのが好きな私、
カエルの鳴き声が聞こえる田舎で静かに暮らす私・・・

どんな私も、ほんとうの私で、
相手によって、見える部分が増えたり、減ったり。

誰かと向き合うときも、そういう風に視野を広く持ちたいなあと心から思いました。


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紋佳🐻