『引きだす力 奉仕型リーダーが才能を伸ばす』


仕事現場を変える、 逆転のリーダーシップ!
AKB48、森田剛、中越典子ら、多彩な役者の個性をどのように伸ばし、輝かせてきたのか。

ポイントは従来のトップダウンによる指導ではなく、相手の目線に立ち、その良さを引きだそうとする“奉仕型リーダーシップ"にあった。

舞台の経験にもとづいた、互いに高め合う会話術や創作術など、仕事現場に生かせるヒントが満載!


いまでこそ、コロナ禍で舞台をつくる方法(スタッフ・キャストでPCR検査を受けるタイミング、お客さまの誘導方法、会場の消毒対策などの流れ)が確立されつつあるけれど、

まだまだ「延期」や「中止」となる舞台やコンサート等が多かった混乱の最中に、奇跡的に観劇できたのが、宮本亞門さんが演出された『チョコレートドーナツ』でした。

私が購入したチケットは、初日ではなかったのですが、公演の中止が相次いだ結果、なんと初日に!

記念すべき日本初演を観劇することができたおかげで、開演前、亞門さんご本人によるお話を聞くことができました。

その時のトークは、客席にいる観客と、舞台裏にいるであろうキャストたちを、ジョークによってリラックスさせようという、センスとやさしさに溢れたものだったのですが、

「冗談を言って笑わせ、こころの壁を取り除く『準備』を手伝う」という亞門さんの気づかいについてこの本にも書かれていて、読んだ時に、あの時の亞門さんの挨拶を思い出しました。


この本は、「座組」を「会社」に置き換えて、組織とはどのようにあるべきかが記されているのですが、「家族」というちいさな集団にも言えることも多く、勉強になりました。


傷ついたことのあるひとは、
やさしくて、つよい。


紋佳🐻

読書