『僕の人生には事件が起きない』


日常に潜む違和感に芸人が狂気の牙をむく!

ハライチ岩井の初エッセイ集。

段ボール箱をカッターで一心不乱に切り刻んだかと思えば、 組み立て式の棚は完成できぬまま放置。

「食べログ」低評価店の惨状に驚愕しつつ、

歯医者の予約はことごとく忘れ、

野球場で予想外のアクシデントに遭遇する・・・

事件が起きないはずの「ありふれた人生」に何かが起こる。

完売店続出、累計10万部突破のベストセラー!

自筆イラストも満載。


岩井さんらしさ全開の、岩井さんにしか書けない文章。これぞエッセイ!という感じがしました。


私が岩井さんを好きになったのは、ドリームマッチで渡辺直美さんと組んで、ミュージカルネタをされているのを見たとき。

「塩の魔人と醤油の魔人」、暫く実家で父が気に入って歌うフレーズとなりました。笑

あの作品を見たときも、ファンタジーの中にある少しの毒っぽさを感じたのですが、

エッセイとなるとまたさらに濃く感じました。


エッセイって、やっぱり自分が好きだったり、世間を叩いて自分を守ったり、結局は自己愛に帰ってくるものだと思うのですが、岩井さんはそのどちらでもないスタンスなのが新しい。


そして絵を習われていたり、描くのが好きだったり、

現代アート展が好きだったり・・・アーティストなんだなあと。


2冊目も早く読みたいです。


紋佳🐻

読書