『風の谷のナウシカ 5』


土鬼の皇兄・ナムリスは弟から実権を奪い、 ヒドラや巨神兵を復活させてしまう。

さらに彼はクシャナと政略結婚を果たし、 世界征服を企む。

世界は再び滅びの道を歩まんとしていた・・・。


ついに始まってしまった大海嘯(だいかいしょう)。

瘴気(しょうき)を利用した闘い方は、不可逆的で破壊的で・・・まるで核戦争そのもの。

世界そのものを滅ぼしてまで手に入れたいものって何なのでしょう。


『苦しみ多い現世に終わりが来たのです。(略)もう重い税にも、戦乱にも、石化の病からも解き放たれる。親は子の死を悲しまずにすむ。』

「救い」とはなんなのか・・・考えさせられます。


大海嘯の本当の意味、王蟲たちが目指す森とは・・・

その真実を突きつけられた時、自然の摂理、人類の愚かさを思い知るのでした。


紋佳🐻

読書