『風の谷のナウシカ 7』


土鬼の聖都シュワの墓所には、 どんな秘密が隠されているのか。

腐海が生まれた真の理由とは。

そして、封印されていた秘密の意味するところを理解したとき、ナウシカはいったいどのような道を選ぶのか・・・。


「クシャナ・・・血は、血はむしろそなたを清めた・・・」

ユパ様ーーー!!!!

仲間を失う度に涙を流すナウシカ、
決して涙を流さないクシャナ、この対比が好き。


壮大なスケールで描かれる、破壊、創造、破滅。
光が命を奪い、闇から希望が生まれる・・・

畳み掛けるように突き進む終盤は、考えたいこと、考えなければならないことがたくさん出てきて(でもブレーキをかけながら読むのが勿体ない程の臨場感!)、読み終えた後、暫く時間が必要でした。


ラストのナウシカの決断は、ナウシカだからこその説得力ですね。

もしも自分がその立場にあったなら、どんな選択をするのだろう・・・ええ、ナウシカみたいにはいかないでしょう。
(結論、ナウシカの精神力はすごい)


2巻あたりまでしか描かれていない映画の、続編を!という声に、応えられないのも納得の、濃厚な全7巻でした。

確かにこれは、続編と言えど2時間程度の映画にしてしまうのはもったいない。

本をお貸しくださったクラリネット吹きのお姉さまに、心からの感謝を。


紋佳🐻

読書