『世界は終わらない』
書店員の土田新二・32歳は、後輩から「出世したところで給料、変わんないッスよ」と突っ込まれながらも、今日もコツコツ働く。
どうやったら絵本コーナーが充実するかな?
無人島に持って行く一冊って?
1Kの自宅と職場を満員電車で行き来しながら、仕事、結婚、将来、一回きりの人生の幸せについて考えを巡らせる。
ベストセラー四コマ漫画。
『すーちゃんの恋』にも登場した、書店員・土田くんのお話。
元カノを思い出す場面―
「アイツ、もうオレのこと忘れてんだろうなぁ。
で、オレのことは忘れても、オレの部屋で読んだ『スラムダンク』は、一生忘れないんだろうなぁ。」
ってところ、ミリさん節で好き。
相手のことは忘れても・・・というか、忘れてしまえるような相手であったことが、切ない。
大好きだった伯父さんが亡くなって、
お葬式でも泣けなくて・・・
届いた香典返しのカタログギフトを見ていて、
「伯父さんの香典返しに、何を選べばいいんだよ」
って、初めて泣く場面、よかった。
それから形見分けになにが欲しいかを聞かれて、
「伯父さんが亡くなる直前まで読んでいた本」
と答えるところも好き。
本好き同士だったふたりの関係性が表れていて、ぐっときます。
ミリさんご本人の登場シーンもあって、ミリさんの色んな挑戦がみられる1冊でした。
紋佳🐻
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