『競争の番人 内定の王子』


謎の脅迫状に巨大カルテル、恋の予感も・・・この業界も私もヤバい。

ドラマも絶好調!

霞が関でも話題沸騰の「公取委」ミステリー。

著者より)全国の働き者に捧げます。仕事帰りの豚骨ラーメンのような一冊です。―新川帆立


公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。

ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。

上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上。

本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて、調査を開始するが・・・。

呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるのか。

『競争の番人』シリーズ第2弾、新天地で開幕!


第1巻で相棒だったのは、インテリ系冷血男子。

からの転勤した先の物語、第2巻のこちらでは、自由奔放、人懐っこい笑顔で女性を落としまくる王子系お坊ちゃまという、真逆キャラが相棒に。見事。

さすが新川さん、エンタメ小説に必要な人材を、よく分かっていらっしゃる。

ドラマの方はまだ拝見していないのですが、これはキャスティング部の腕がなりそう。


組織内における、地方と中央の格差を描いた部分は、全国で働く人たちに刺さるのでは。


正義、プライド、やりがい、仲間・・・

まさに、「仕事帰りの豚骨ラーメンのような一冊」です。


紋佳🐻

読書