『神様のケーキを頬ばるまで』
私は他人に語れることを何一つ持っていない―むつみ(マッサージ店店主)。
やっぱりここは、俺にふさわしい七位の場所なのかもしれない―橋場(カフェバー店長)。
私から、こんな風に頭を下げてでも、離れたいのだ、この人は―朝海(古書店バイト)。
どうすればあの人は私を好きになってくれるのだろう―十和子(IT企業OL)。
私は、真夜中の散らかった1DKの部屋で、びっくりするほど一人だった―天音(元カフェ経営者)。
きっと、新しい一歩を踏み出せる。ありふれた雑居ビルを舞台に、つまずき転んで、それでも立ち上がる人の姿を描いた感動作!
初めましての彩瀬まるさん。
妹の本棚から拝借してきた作品でしたが、とてもとても面白くて、久しぶりに、読了後、自分用を購入しました。
とある雑居ビルと、映画監督がつなぐ、人生に一度はつまづいた人達のやさしい祈りの込められた短編集。
どのお話も、ラスト一行を読んだ時に深い深いさわやかなため息をつきたくなる、そんな作風でした。
彩瀬さん、これからたくさん読ませていただきますね(*^^*)
#神様のケーキを頬ばるまで
#彩瀬まる
紋佳🐻
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