『波』2023年8月号
『波』2023年8月号。
春画ールさんの『春画の穴』刊行記念特集の組まれた号なので、表紙が春画!
幼い子らには分からないだろうと思いつつ、リビングの棚に広げておくと、なんだかそわそわしてしまいました。
そんな遊び心に翻弄された8月号。
思うに「同族嫌悪」のようなことだと思う。
連載中のエリイさんのエッセイは、読んでいていつも居心地が悪い。
子どものことは可愛いのだけれど、世間から求められる母親像には応えられない。自分の時間もたいせつ。
そんな、無責任と紙一重の自尊心が見え隠れする文章に、思い当たる節がありずきて、毎回ひりひり。
ところがこの8月号に至っては、初めて素直に共感することができた。
うーん、なぜだろう。
自分のいまの精神状態のおかげか。
いや恐らく、健やかにお子さまが成長されているのが感じられるからな気がする。
子は勝手に育つ、とは言うものの、産んだからには親として責任を感じずにいられない訳で。
それが世間体なのか母性の欠片なのか分からないけれど。
他所のお子さまでも、その成長にほっとしてしまうのは、こんな私でも母親だからなのか。
紋佳🐻
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