『ふたご母戦記』


子どもを産む前も後も、同じ「私」なのだ。

限界突破のワンオペ育児、フリーランスの焦り、義父母の介護、満身創痍の高校受験・・・。

自分のことは後回しだったヨレヨレの16年間。

〈子育てに、仕事に。疲れ切った心に寄り添う子育てエッセイ24本〉


『ある翻訳家の取り憑かれた日常』を拝読し、だいすきになってしまった村井さんの、過去のエッセイを読み漁り始めました。

ポップな表紙とは裏腹に、村井さんらしい、言葉に重みのあるエッセイで、仕事をしながら(特にフリーランスで)子育てをしている母親の心理描写が、私にも共感できる部分が多く、夢中で読みました。

『うれしいこと、悲しいこと、辛いこと、悔しいこと。
子どもを育てていると、そんな様々な感情がわき上がってくる。自分のなかに、こんなにも激しい思いが眠っていたのかと、気づかされることもある。
すべてに流され、楽しいことばかり求めてきたそれまでの人生に、幾重にも物語が積み上げられていき、それは現在進行形なのだ。』

子どもを産んでからも、母親としてなにか精神的に劇的な変化が起こるわけでもなく。

私は私。母親じゃない私も私・・・と、生きていくことも、間違っていないよと背中を押してくれる一冊でした。


村井さんのエッセイって、品があるのに激しい感情がたくさん伝わってきて好き。

私もこんな文章が、書けるようになりたい、と尊敬する作家さん。


紋佳🐻

読書