『長い家の殺人』


「歌野晶午さんを読破したい!」ということで、歌野さんの処女作を。

御本人も仰っていますが、処女作らしく、青さを感じる文章ではあるものの、島田荘司さんが「天才」だと見抜かれたその素質を、十二分に感じることの出来る作品でした。


それにしても、巻末の島田荘司さんによる『薦』は、まるで映画のプロットのようで。

歌野晶午さんのお人柄、泥臭い努力の様子がうかがえて、余計に読了後の感動を煽ってくれるものでした。



紋佳🐻

読書