『力をぬいて』


銀色流生き方エッセイ。
―外的要因に左右されない個人的幸福の試み―

「すべての恋愛は片思いである」「人との関係」「私と仕事」「未完成さを受け入れる」など99のテーマについて、真摯に書き綴った随筆集。

30年にわたる執筆活動を通して自問自答してきた現時点での結論を一冊に凝縮。


高校時代に、買い漁っていた銀色さん。

活字からの刺激に飢えていた青春時代、毎日のように読んでいました。


『こういう「あきらめとそれに伴う解放感」は、どんな人にも段階的に訪れるものだと思います。
人におしえることも模倣することもできない、とても個人的な感覚ではないかと思います。』

『人は感覚には慣れてしまう。そして、喜びは一瞬で過ぎ去ってしまう。どんな喜びも長くは続きません。(略)
財布にギリギリあってやっと食べられたラーメンの味と、毎晩食べようと思えば食べられる高級レストランのディナー。どっちがおいしいか。
望んでも食べられないのはどっちか。
感情が動くのは、キワだけ。それを忘れずに。』

『両想いというのは、片想い同士の相手がたまたま同じ人という関係。
そして相手が自分を愛することを「許可している」という関係だと思う。』

『その人に興味を失ったのではなく
その人に興味を持っていた自分に興味を失ったのだ。』

ああ、染みるなあ。

歳を重ねる、私に染みる土壌ができたおかげなのか、銀色さんのことばひとつひとつが、こころの底までゆっくりと降ってくる。

軸のある銀色さんに憧れるのは、昔もいまも変わらず。


紋佳🐻

読書