『老人ホテル』


生活保護を受給する大家族で育った天使は、キャバ嬢時代に知り合った投資家の綾小路光子と再会する。

訳あり老人たちが長逗留するビジネスホテルにひっそりと暮らす光子の指南で、極貧人生から抜け出そうと、生きるノウハウを学ぶことになるが・・・。

秘密を抱えた二人の「投資版マイフェアレディ」!


前半は読んでいるだけで辛くなるような、ネグレクト描写の数々。

生活保護を不正受給する大家族がテレビのバラエティ番組で持て囃され、社会現象となり、消費され・・・

すべてのしわ寄せは7人の子どもたちへ。


一転後半は、原田さんらしくお金の学び要素いっぱいの展開でした。

ラストはどう展開していくか、まさに神のみぞ知る落とし方で、ざわついた気持ちで読了です。好き。

ひさびさにイヤミスが読みたくなってしまいました。


お金を貯めること、増やすことはたいせつなのだけれど。

増やすことに執着するあまり、「未来のために貯蓄に励み過ぎるあまり、いまが貧しく不幸」というパターンもきちんと描かれていて。

バランスのとれた良書ですね。


ここまででいいです!ってところで、うまいこと人生が終わりにできないかなあと、このところ考えるのはそんなことばかり。

そうできないから、ひとはお金に躍らされるのですね。


紋佳🐻

読書