『美術モデルのころ』


―私、レンアイ第一主義です。

「裸」の仕事をしていた、漫画を描いていた、そしてなによりキツイ恋をしていた。80年代末、バブルとは無縁の、でもかけがえのない青春時代。レンアイが1番、仕事が2番、だからいつも貧乏だった漫画家が絵と文で綴るあの頃、あの時代。心にしみる自伝的エッセイ集。

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恋愛第一主義人間が、役者と付き合うとどういう目にあうか、身を持って、あるいは周りを見ていて嫌という程知っているので、途中から読むのが辛かった!(特殊なケースですが笑)

美術モデルという珍しいお仕事の内容が、とっても細かく語られていて、知らない世界を覗くことができ、面白かったです。

私も昔は、恋愛してないといろいろ頑張れないタイプだったから(いまはもう違うけど)、親近感で胸がいっぱいでした。

人生無駄なことなんて何もなくて、辛かったり、死にたかったりしても、とりあえず生きてみれば、いい事もあるってことを、教えてくれる本です。



紋佳🐻

読書